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災害簡易トイレ

災害簡易トイレ学校法人昭和女子大学は、1920年9月に、新しい日本文化の創造と人類福祉の増進のため、自ら進んで貢献する女性の育成をはかるという大きな目的を掲げ、「日本女子高等学院」を設立したのが前身で、その後1949年4月に「昭和女子大学」とあらため、歩みを進めてきました。現在は、幼稚園から大学まで総勢7900人を抱えるに至っています。

 今回は、同大学の学園本部の沼明彦(ぬま・あきひこ)事務センター長と武内秀俊(たけうち・ひでとし)氏に当社製品の災害対策用トイレ「ベンクイック」導入の経緯や狙いについてインタビューしました

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学園本部の沼明彦事務センター長、武内秀俊氏インタビュー

Comment.png一台で八千回超を処理する能力の高さや仕組みの有用性を、
東日本大震災の被災地の現場での実際の様子を聞き、確信しました。

マンホールトイレの配備には耐震化の工事費用が必要
■沼氏:災害対策用トイレの設置については東日本大震災前の2010年度から検討していました。当初、マンホールトイレの設置を検討していましたが、下水道管を耐震化しないと震災時の使用が困難になることが判明しました。加えて、耐震工事にはかなりの費用がかかることから仕切り直しをせざるをえなくなりました。
 震災後にはマンホール5セット分の耐震化について一旦は予算計上しましたが、突き詰めると門外や公道の下水道管の耐震化についても検討する必要があり、話がそれ以上前に進まないような状況でした。このようなときに木村技研と面談する機会があり、ベンクイックの存在を知りました。直感的に「これだ!」と思い、部署のスタッフとともに用賀の同社のショールームを2012年5月に訪ね、説明をうけました
Comment.png大震災時に三千名前後の帰宅困難者がとどまることを想定し、百名に一台を基準として三十台導入しました

運用ノウハウの指導についても期待
■沼氏:工事費用がかからずに災害対策用トイレが配備できることも魅力でした。また過去の導入実績や1台8,000回を超えるその能力の高さにも感服しました。

■武内氏:使い捨て簡易トイレについては、その後処理が困難なことから不衛生な状態になることが予想されていました。私は正直言うと、ベンクイックの処理能力や仕組みについての実用性について、はじめのうちは疑問が拭えずにいましたが、浦安市等の東日本大震災の被災現場での実際の話を聞き、確信するに至りました。

■沼氏:東日本大震災のときは春季休暇のため大学生がほとんど学内にいませんでしたが、3,000名を超える学生が帰宅困難者としてとどまることを想定し、100名に1台を基準として30台を導入することを決めました。
 決定後は後期がスタートするまでに間に合わせるために迅速に手続等を進め、2012年8月にベンクイックが納品されました。初等部・中高部は防災倉庫に保管し、大学は防災スペースに保管しています。
 木村技研は、長年の運用実績を踏まえ、サラダ油による臭気抑制、女性への安全管理など災害対策トイレの運用上のノウハウを多数有しています。製品のみならず、避難訓練等を通してこれら運用に関する指導についても期待しています。

  施設概要及び設置状況

世田谷キャンパス
東京都世田谷区太子堂 1-7-57
(敷地面積:77,006.23㎡、建築面積:104,907.06㎡)
昼間施設内人口
約8000名 (幼稚部園児112名、初等部児童634名、中高部生徒1427名、大学生5415名、教職員数592名)
当社製品内容
「ベンクイック」導入状況 ➡洋式タイプ 30台、男子小便器 6台
設置開始時期
2012年8月10日

2012年11月1日に実施した「ベンクイック」組立訓練の様子

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